藤井家菩提寺に畳を納めました
2021/10/05
画像は藤井家も檀家に連なる菩提寺の庫裡の写真です。新築に当たって新畳の作成を仰せつかりました。
この部屋はお坊さんの控室。大きな法要では同じ宗派の他のお寺さんの応援を得て僧侶団を結成するのです。この控室でお着替えになり結成された僧侶団による読経は腹に響くほどの迫力なのです。
とはいえ、改築前は庫裡全体で60帖の畳がピッシリと敷かれていましたが、檀家用の大広間を含めて板敷に変わり、畳の間はこの控室のみに。
60帖が6帖に!
淋しさいっぱいの店主藤井なのでした。
ここだけの話、畳の大きさはこんなにも違う?
京都のお寺さんですけれど
画像の畳は京間の規格ではないのです。
太閤検地の時は1間は六尺三寸でしたが、
江戸時代になると六尺が中心となりました。
けれども、京都の家屋は畳を基準とする畳割り。借家人は畳や建具を持って引っ越しましたから、家屋ごとに寸法が変わると具合悪かったんですね。
一方、当時の江戸間は基本的には柱割りの五尺八寸。時代が下るに入れてこの柱割りが主流になり、現代では注文住宅が激増。柱・敷居の寸法により畳の寸法も微妙に異なることになりました。
藤井家菩提寺の控室も自由設計の注文“庫裡”。下記にご紹介する京間でも江戸間でも団地間でもありませんが、そこはプロの矜持!バランスよく敷けるように寸法を調整して仕上げて、
面目を保つ藤井なのでした。
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藤井畳店 藤井 資久
淋しさついでに『畳の規格』のお話