たたみの上敷きで野点(のだて)はいかが？
2021/10/18
彼女が選んだのはどちらの縁？
週末土曜日にも関わらず仕事に励む店主藤井。そこへ２０代くらいのお嬢さんが和装で訪ねて来られました。
『一帖分の上敷きが欲しいんですけど』
お話を伺うと、四条大宮の公園で野点をするんだとか。野点は茶室ではなく屋外でお抹茶をいただく催し物。赤い毛氈を地面に敷いて、その上に座ってお茶を楽しむイメージですが、当店の上敷きを使って下さるなんて何とも嬉しいかぎりです。
予算の都合上、師匠と電話相談して
“京間”よりも狭い“江戸間”に決定。
縁(へり)も芝生に馴染むからと黒や茶よりも緑色系がいいだろうと。
藤井が取り出した二本のうち、
『こっちの方が可愛らしいですね』
桜花柄を散りばめた緑色地の縁。
即決でした(笑)
さすが藤井畳店！仕事が速い！
さっそく作業に取り掛かる店主。
畳表一帖分を１０分で切り出して取引先に向かいます。動力ミシンで四方に縁を縫い付け、その間わずか２０分。
手縫いの方が綺麗に仕上がりますが時間もかかり予算も超えてしまうのです。
実働３０分で完成。
こちらは“即応”ですね。
・・・
翌、日曜日１３時、この日も和装のお嬢さんに手渡して納品完了。
野点はこの後１５時開始。
まさに電光石火の早業。
茶室で行うものと比べると作法も厳しくなくカジュアルに楽しめそう。野点を通じて非日常を存分に味わって､心身もリフレッシュ。
一度体験すると病みつきになるかもしれませんね。
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藤井畳店 藤井 資久
