たたみ表が木の根、野草に優しい敷物に!
2021/10/21
なぜ京都市はたたみ表を回収するのか?
2013年以来、京都市では市内の組合所属の畳屋から“裏白(うらじろ)”と呼ばれる中古の畳オモテを回収する取り組みを始めました。
何故だか分かります?
シンキングタイム
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(本当に考えてくださいね)
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正解は
“円山公園のお花見客に貸し出す敷き物(ゴザ)にするため”
です。
満開の桜花の足下で場所取りのブルーシートが一面に広がる…そんな光景を皆さんも思い起こされると思いますが、あのブルーシートがサクラの木の根を腐らせるんですね。
なぜなら空気や水分を通さないから。
踏まれるやら呼吸できないやらで、サクラにとっては相当なダメージだったんですね。
一石四鳥の京都市の施策とは?
そこで、有名な枝垂桜の桜守・佐野藤右衛門氏の呼びかけによりブルーシートの使用を禁止、その代案として我らが畳店組合に白羽の矢が立ったんですね。
たたみ表はイ草で編まれますから、元来が植物由来です。通気性は申し分なく、過剰な水分を吸い乾燥すれば吐き出してくれる調整弁にもなります。
また、中古とはいえたたみ表はリバーシブル。オモテウラを返せば日焼けのない“裏白”つまり、綺麗なたたみ表をゴザとして使っていただけます。
お花見客にとっては、かさばる敷き物をわざわざ持参せずに気軽にお花見を楽しめます。
桜花の淡いピンク色をたたみ表が引き立てる景観もたいへん好評を得ています。
京都市もこのサービスを通じて、環境にやさしい街づくりを通じて、さらなるリピーターを呼び込めそうです。
畳店としても、本来なら“産業廃棄物”として処分する費用を節約できて大助かりなのです。
環境にやさしく、観光客も役所も業者も嬉しい。まさに一石四鳥ですね。
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藤井畳店 藤井 資久